🔴二級河川一宮川、及びその支流沿いにお住まいの方には、長文ではありますが是非ご一読ください。
🔵茂原市 水害対策特別委員会の中間報告です。
本委員会は、7月7日に千葉県 県土整備部職員及び市当局職員出席のもと委員会を開催し、「令和元年10月25日の大雨による浸水対策の現状について」及び「市が実施する内水対策の状況について」、「洪水ハザードマップについて」、「防災対策について」報告を受けましたので、その内容について申し上げます。
🔵初めに、千葉県より「令和元年10月25日の大雨による浸水対策の現状について説明がありました。
🔵まず、一宮川流域の浸水被害の概要について、浸水面積1,760ヘクタール、死者6名、浸水家屋約4,000戸など甚大な被害となった。浸水メカニズムの主な要素としては、河川、土地利用、降雨、地形が挙げられ、特に茂原市のある中流域では、河川の勾配が緩く、5つの支川が合流するため、氾濫しやすい条件となっている。また、河川沿いは市街化している区間が多く、用地買収による河道拡幅が困難であるとのことでありました。
🔵次に、平成元年、平成8年の災害を踏まえた河川事業により、一宮川第2調節池などが整備され、平成元年時点の1秒あたりの洪水処理能力が、約200から250立方メートルであったものが、現在では約300から400立方メートルまで向上したところである。
しかしながら、今回の水害では、約350から450立方メートルと、洪水処理能力を上回る洪水量が発生したため、氾濫したとのことでありました。また、現在実施中である、第2調節池の増設については、用地は100%取得しているが、掘削工事が未着手であったため、池の事業効果は発現できなかったとのことでありました。
🔵次に、千葉県では、令和2年度に新たに創設された、緊急浚渫推進事業債を活用し、令和2年度から令和6年度の5ヵ年で、河道内の堆積土砂の撤去や竹木伐採を集中的に実施することとし、一宮川流域については、令和2年度で約7億3,000万円を計上したとのことでありました。
🔵次に、今後の事業スケジュールとして、瑞沢川の合流点から、鶴枝川の合流点区間における河道拡幅については、地元説明会を開催したのち、年度末には用地補償説明会を開催、令和3年度から用地補償交渉、令和4年度から工事着工し令和6年度の完成を目指している。
🔵鶴枝川合流点から豊田川合流点区間における護岸法立ての区間については、地元説明会を開催したところであり、今後については、工事を行うための設計等を実施し、令和3年度からの工事着工、令和6年度の完成を目指している。
🔵第2調節池の増設については、本年10月から掘削工事に着手し、令和5年度の完成を目指している。
🔵支川である鶴枝川、阿久川、豊田川については、本年12月までに上流域・支川における浸水対策案をとりまとめ、令和3年度から河川整備計画を変更し、令和5年度から工事着手、令和11年度の完成を目指しているとのことでありました。
🔵以上の説明に対し、質疑応答のなされた主なものを申し上げます。
🔵まず、「激特事業152億円の採択を受け、対策を実施することにより、10月25日の大雨被害は防げるのか」との質疑に対し、「河道拡幅、護岸法立て、第2調節池の増設などを実施することにより、洪水時の水位が低下する。併せて堤防のかさ上げも実施するため、第2調節池から下流側については、10月25日の豪雨と同規模の降雨に対して氾濫は解消される見込みである。ただし、千葉県が実施する河川整備と茂原市が実施する内水対策や準用河川の整備と相まって、浸水被害がなくなると考えている」との答弁がありました。
🔵次に、「竹木伐採や堆積土砂の撤去を実施することにより、洪水を防ぐ効果はあるのか」との質疑に対し、「定量的に評価はしていないが、河川の流下能力を最大限発揮するためには必要と考える」との答弁がありました。
🔵次に、「既存の第2調節池について、底が浅くなっていると思うが、本当に70万立方メートルもの水が入るのか」との質疑に対し、「池底については、広域地盤沈下により平成27年度の測量の時点では、計画時点と比較して低くなっているが、今一度測量し、堆積量を確認する。また、周囲堤について、コンクリートによる、かさ上げも実施することから、池の容量は確保できるものと考えている」との答弁がありました。
🔵次に、「鶴枝川と一宮川の合流点から、県道茂原大多喜線付近の鶴枝川については、河川改修がほぼ終了していると思うが、令和3年度に予定されている河川整備計画の変更とは具体的に何を指しているのか」との質疑に対し、「一宮川との合流点で、水位が上昇する傾向があるため、必要に応じて堤防を高くするなどの対策を考えている」との答弁がありました。
🔵次に、「昭和橋に多くのゴミが詰まっており、水位の上昇を招いていると考えるが、今後、橋の架け替え計画があるのか」との質疑に対し、「伐採等の適切な維持管理を行い、ゴミの発生を抑制していく。現在のところ、県道橋の架け替え計画はないが、県橋梁を架け替える際は、関係法令等に基づいたクリアランスを確保するようにし、市道橋の架け替えにあたっても、管理者に同様の対応を求めていく」との答弁がありました。
🔵次に、「内水対策として、ポンプ整備を進めているが、一宮川全体の水位調整コントロールシステムがないと、河川水位が上昇している状況で、排水ポンプを作動し続けられると受け入れができないのでは」との質疑に対し、「激特事業やその他の事業を展開することにより、一宮川流域に降った雨を流せるよう河道の整備を進めていく予定であり、内水の受け入れについても考えている。
実際の運用については、河川水位が上昇している状況で、特定の排水ポンプを作動し続けることは、あり得ないと考えており、排水ポンプの操作規則等の協議の中で確認をしていきたい」との答弁がありました。
🔵次に、市当局より「内水対策の状況について」、「洪水ハザードマップについて」及び「防災対策について」説明がありました。
🔵まず、内水対策の状況については、一宮川流域内において内水を排除する排水ポンプは8か所あり、今回の水害においても、排水ポンプの稼働により内水による浸水被害の軽減が図られたとのことでありました。
🔵現在実施中のポンプ整備については、早野排水機場は、令和2年度・3年度の2ヵ年において、ポンプ本体や 除塵機などの製作、据え付けを実施し、令和4年度中の工事完成を予定している。
長清水水門の排水ポンプについては、機械設備工事が本年5月に完成し、引き続き電気設備工事を実施し、令和2年度末の工事完成を予定している。
🔵鷲巣稲荷前水門の排水ポンプ整備については、第2調節池増設の工事進捗に合わせ、ポンプ本体や除塵機などの製作、据え付けを進めていく。
🔵川中島下水処理場については、雨水ポンプ3台の能力増強を計画しており、本年度2台目の工事完成を予定し、残る1台については、令和5年度の完成を予定しているとのことでありました。
🔵また、昨年10月の水害による、更なる内水対策については、千葉県が行っている一宮川流域の氾濫解析に基づいた内水対策の検討を行い、浸水被害軽減対策を進めていくとのことでありました。
🔵次に、洪水ハザードマップについては、千葉県が見直しを行った洪水浸水想定区域に基づき、洪水ハザードマップを新たに作成し、主な改正点としては、一宮川及び南白亀川(なばきがわ)流域の洪水浸水想定区域や昨年10月の大雨による浸水区域を追加したとのことでありました。
🔵また、想定し得る最大規模の降雨、おおむね千年に一度に拡充し、浸水する範囲と水深を色分けし、5段階表示から4段階表示へ変更し、更に、防災マップとの一元化を図ったとのことでありました。
🔵次に、防災対策については、洪水ハザードマップの改定により、新たな洪水浸水想定区域における浸水想定0.5m以上となる6か所の避難所の指定を解除したとのことでありました。解除した指定避難所に避難されている方については、可能な限り河川等を越えずに自宅に近い避難所に避難をするよう周知を図るとともに、地元説明会を実施するとのことでありました。
🔵避難所における新型コロナウイルス感染症対策については、過密状態を防ぐため、親戚や友人宅等への避難、垂直避難ができるよう、周知を図っている。指定避難所については、一人あたりの目安を、従来の倍となる約4平方メートル確保することや定期的な換気を行うなど対応するとのことでありました。
🔵今後については、備蓄品の増量を図るとともに、非接触型の体温計や段ボールパーテーションなどの整備をしていくとのことでありました。
🔵防災行政無線のデジタル化については、全158局中、デジタル式が132局となり、残り26局を令和3年度までに完了する予定とのことでありました。
🔵以上の説明に対し、質疑応答のなされた主なものを申し上げます。
🔵まず、「大芝地区は、過去に何度も浸水しているが、常設ポンプを設置する予定はあるのか」との質疑に対し、「大雨の際は、仮設のポンプで対応しており、具体的な計画はないが、今後、内水対策の検討業務委託の中で具体的な対策を決める予定である」との答弁がありました。
🔵次に、「指定を解除した避難所に避難されている方々の避難先については、ハザードマップに掲載されている中から、自宅に近い指定避難所へ避難してもらうとの ことだが、元々避難されている方々もいるなかで、現実的に受け入れは可能なのか」との質疑に対し、「新型コロナウイルス感染症対策により、収容人数の半分以下と予想されるが、安全であれば自宅や友人宅等への避難について周知し、本当に避難が必要な方々に避難していただくよう考えている」との答弁がありました。
🔵次に、「長清水水門の排水ポンプの完成時期については、台風時期に間に合わず年度末となるのか」との質疑に対し、「令和2年度末の完成となる。実際の運用は来年の出水期となる」との答弁がありました。
🔵また、委員より、「今後は、現場視察などを織り交ぜながら委員会を開催したらどうか」との意見や、「事前に資料の配布についてお願いしたらどうか」との意見がありました。
🔵これらを踏まえ、本委員会としては、引き続き現状並びに課題の把握に努め、千葉県や市当局との連携を図り、事業の進捗状況を注視することといたしました。